肌触りが良く上質の、綿ローン生地の無地タイプです。
この生地は「荒炊き」という製法で染められていて、従来のものには無い風合いの良さが特徴です。
合わせやすくて落ち着いた色目なので、ウェア作りに特におススメです。
通常の綿ローンに比べて透け感も低めで使いやすく、ふんわりとした手触りです。
ウェアにはもちろん、シーツや枕カバーなどの直接肌に触れるアイテムを作るのに最適です。
crafセレクトの上質な生地をぜひお試しください。
【荒炊き染めとは】
生地の染色技術は古来、①糸の浸染 ②生地の引染 ③プリントの捺染
この三種法から始まりました。
現在のような【大きな染色機で反物を染める技術】が始まったのは
明治時代以降のこと、本来染色は一番大きくても【五右衛門風呂】の
サイズの釜で染めていました。
高度成長期には衣服の洋風化、既製服化などが進み、品質や生産の効率化が
求められました。
糸は白度を追求、織りは手織りから効率の良い機械織りへ、染色も手染めから
機械化へと変化しました。
全て品質と効率のためです。
そうして『品質重視の機械的な生地』が生産されるようになりました。
荒炊き染めでは昔ながらの染色方法、洗濯桶で優しく丁寧に手洗いしたような
わた本来の膨らみが出る方法を重視し、こだわりました。
天然繊維素材の豊かな表情・心地の良い着心地・ナチュラルさ・リラックス感など追及し、
江戸の技術・職人による匠の技術を復元させたのが『荒炊き』です。