夏らしい天気が続き、
日傘が手放せない季節になってきましたね。
今年も自分だけの日傘を作れる「日傘キット」が登場しました。毎年6月ごろから、多くの方にご愛用いただいています。
日傘キットの魅力
日傘キットには、傘骨と作り方、実物大型紙がセットになっているので、お好きな生地を使って、オリジナルの日傘を手作りすることができます。
お友達や家族と一緒に作っても楽しいですね!
Instagramライブ配信での質問
先日、Instagramのライブ配信で日傘キットをご紹介した際に、視聴者の方から「遮光性はどれくらいですか?」という質問をいただきました。
遮光性とは、光を遮る度合いのことです。日傘では、遮光性が高いほど涼しく感じられます。
ハンドメイドの日傘の遮光性は?
市販の日傘は、高密度の生地や厚みのある生地を使って遮光性を高めています。
一方、crafで扱う日傘キットは、シーチングやブロード、ローンなどの綿100%生地を使用しているため、どうしても遮光性には限界があります。
日傘キットの楽しみ方
日傘キットは、あくまでファッションアイテムとして、自分だけの日傘づくりを楽しんでいただくためのものです。
でも、なるべく日差しを遮りたいという方も多いと思います。
そんなときは、遮光性が高い生地を選ぶことで、少しでも涼しく感じられるようになります。
遮光性を高めるには?
とはいえ、なるべく日差しを遮りたい!涼しくなりたい!
そんなときは、どんな生地を選べばいいのでしょうか?簡単に比べてみました。
比較した生地
今回は、キット対象生地の中で最も厚みのある「シーチング生地」を選び、その中から以下の4種類の生地を用意しました。
- A: 淡い色
- B: 明るい濃色
- C: 暗い濃色
- D: 淡い柄が多い暗い濃色
さらに、市販の遮光性の高い日傘 E も比較のために用意しました。
遮光性のポイント
基本的に、遮光性は生地の厚みや密度、素材によって異なります。厚みがあったり、密度が濃く、糸自体も透けにくい素材の方が光をさえぎることができます。
色による違い
同じ生地でも、色によって遮光性は変わります。一般的に、濃い色は遮光性が高く、薄い色は遮光性が低くなる傾向があります。濃い色は光を吸収しやすく、薄い色は光を透過しやすいのです。
比べてみました
左から順に遮光性が高くなるのではないかと予想します。
最高気温34度、晴天の14時に
それぞれの日傘の影の濃さ、傘の内側から見た光の透け具合から、遮光性を比べてみます。
A.淡い色×B.明るい濃色
Aの方は影が薄く、内側から見ても明るい印象。
BはAに比べて影が全体的に濃く、内側から見てもAより暗いので、より日差しを遮れていると言えそうです。
B明るい濃色×C暗い濃色
影を見ると、さほど差が無いように見えますが、
内側から見るとC暗い濃色の方が暗く感じます。
C暗い濃色×D淡い柄が多い暗い濃色
どちらもベースの色は濃色ですが、
Dは淡色の部分が多く、影を見ると、傘骨が見えるほど生地が日を通していることが分かります。
内から見ても明るいですね。
C暗い濃色×E遮光性の高い市販品
影を見るとさほど変わらないようにも見えますが、
内側を見ると一目瞭然。市販の日傘は全くと言っていいほど光を通しておらず、内側は真っ暗でした。
結果
ハンドメイドの日傘でより日差しを遮るなら、濃く暗い色の生地を選ぶことがポイントです。
構造上、厚みのある重い生地は使えないため、ハンドメイドの日傘では市販の日傘に比べてどうしても遮光性に限界があります。
しかし、ハンドメイドの日傘には、市販の日傘にはない独自の魅力がたくさんあります!
ハンドメイドの楽しみ
コーディネートの幅が広がる
服やバッグ、帽子などと日傘のデザインを揃えてコーディネートすることで、全体に統一感を持たせることができます。日傘を含めたトータルコーディネートは、日傘をさす時期ならではの楽しみです。
オシャレなアクセサリーとして
日傘をただの機能的なアイテムとしてではなく、おしゃれなアクセサリーとしても◎
華やかな刺繍やレース、ビーズ装飾などを取り入れると、コーディネートのアクセントになってより華やかに。
シーンに合わせて
市販の日傘にはない、好きな色やデザインを選んで作成することができるので、
イベントやシーズンに合わせた日傘を作ることができます。
公園へ「Puisto(公園)」という柄で作った日傘を使ったり
フルーツパフェを食べに行くときは、「洋梨」柄はいかがでしょう。
母の日には、感謝のカーネーションと共に花柄の日傘を。丁度日差しが強くなり始める時期なので、贈り物にぴったりです。
手軽なメンテナンス
市販品に比べて構造がシンプルなため、破れたときでも、自分で生地を交換したり、補修したりできるのが魅力です。
最後に
遮光性を高めるためには、濃い色の生地を選ぶことが一番のポイントです。
ハンドメイドの日傘は、機能性だけでなくハンドメイドならではの楽しさも忘れずに!
今年の夏は、ぜひオリジナルの日傘を作って、楽しい夏を過ごしましょう。