お出かけが楽しい季節になりました。
いつもよりアクティブな気分になれる夏は、 ちょっと遠くへ出かけたり、企画展を見に行ったり、やりたいことがたくさん!
せっかくなら予定に合わせた洋服で、どうせなら自分にぴったりのサイズを、手作りで作ってみませんか?
夏は生地1枚だけの裏地無しでもOK、袖付けも無く工程数少なくできるので、初心者さんも始めやすい季節ですよ。
今回は手作り服100%のイラストレーター津田蘭子さんの書籍を使って、パターン作り初心者さんにおすすめのアイテムを作ってみました!
また、津田さんにソレイアードの生地の中から「大人の夏コーデ」を選んでいただきました。
ぜひ、夏のお出かけ服作りの参考にしてみてくださいね。
第二弾では、crafの店長 小河も自分サイズの洋服作りを体験しました。
>>第二弾はこちら
津田 蘭子(つだ らんこ)
2001年からフリーのイラストレーターとして雑誌、書籍、広告、webなどのイラストを多数手がける。
毎日着ている洋服は100%手作り服。年間100着以上の服を作る。ブログ「ねこもしゃくしも」では、ハンドメイドの服や小物の数々を発表し、人気を博している。現在洋裁の本を5冊出版し、クリエイターになるための様々な知識を載せた本が今年4月に発売されました。
>>HPはこちら
使用した書籍
今まで着ていた服が似合わない!という「40代の壁」から救いだしてくれたのが手作り服という津田さん。 自ら試し続けた経験からできたオリジナルのパターンは、初心者でも始めやすい最小限のパーツとテクニック。でも、日常的に使えるように考え作られています。タイトル通りワードローブのほとんどが手作り服な津田さんならではの、作って終わりではなく着て出かけられる服を作るためのポイントや シロウト洋裁ならではの作り方解説やコラムも読みごたえたっぷりです。
また、この書籍で紹介されている洋服はSMLのサイズではなく自分のサイズで作れます。 既存のサイズ展開ではしっくりこなかった方にもおすすめです。
初心者さんにおすすめ4アイテム
蘭子さんに洋裁初心者さんやパターン作り初心者さんにも作りやすいアイテムをトップス、パンツ、スカートの中から選んでいただきました。
トップスは丈を伸ばせばワンピースにできるので、1つ型紙があると使いまわしができそうです。
洋服作りにおすすめの生地は「ソレイアード ヴィンテージフィール生地」
生地は、ソレイアードの「ヴィンテージフィール生地」を選んでいただきました。
ヴィンテージフィールは、ソレイアードの中でも洋服作り向けに作られた生地のシリーズ。 加工によって洗いこまれたヴィンテージファブリックのような、ふんわりとした風合い、しっとりとした肌触りが特徴の生地です。
・未加工の生地よりしわになりにくい
・薄すぎず厚すぎず、程よい厚みで裁断、縫製がしやすい
・透け感がほとんどないので1枚でも着られる
・服作り向けに作られた柄と色で気映えする
「大人の夏コーデ」を選んでいただきました
4つのアイテムを使って、シーンに合わせた6コーデを作っていただきました。
フレンチスリーブブラウス
ほとんど直線縫いでパーツも少ないので、ここから作り始めるのがおすすめです。
ノースリーブでも半袖でもない、肩をカバーしてくれるフレンチスリーブは、腕を出したくないオトナの味方。 身ごろにゆとりもあってさらっと涼しく着れそうです。
綺麗めパンツと合わせてオフィスカジュアルに。 落ち着いたグリーンの配色は肌馴染みよく、ネイビーやブラックのジャケットとも相性が良さそうです。 お休みの日はデニムやスカートと合わせてカジュアルも良いですね。
ブラウスの丈を伸ばして、ワンピースに
フレンチスリーブブラウスの丈を伸ばせば、ワンピースになります。すとんとしたシルエットがすっきり涼やか。外付けのパッチポケットが付いているので機能的です。
スリットを入れて、パンツとのレイヤーをしやすくアレンジ。華やかな青みのイエローはデニムのブルーと好相性でした。華やかなワンピースは夏のお出かけにぴったり。
この柄はパンツと悩んだのですが、夏らしく大胆にいきたい!ということでワンピースに決まりました。大き目の柄は、柄合わせが必要ないパターンがおすすめです。
長めの羽織りを合わせて、かっちりしすぎない綺麗めコーデに。しっかりアクセサリーを合わせることでフォーマル感が出ます。
1枚でカジュアルにも綺麗めにも使えるので、旅行のお供に1枚あると便利です。
ギャザースカート
ふんわりとしたシルエット、でもウエストはすっきりのギャザースカート。
ギャザーが多いとウエスト周りがかさばって太く見えがちですが、 このパターンなら心配無用!ウエストと本体のパターンを変えることでウエストすっきり、おしりはふわっと隠してくれる、工夫アリのギャザースカートです。 両脇にポケットが付いた日常使いしやすいデザインです。
蘭子さんがスカートに選んでくださったのは「ヴォリエール」という柄。生地を鳥かごにみたて、鳥と花が描かれた、オリエンタルな雰囲気の柄です。フラミンゴピンクの色名がついた明るい色ですが「スカートなら思い切った色柄も合わせやすい!」と、いうことでチョイス!グレーを合わせると落ち着いた雰囲気になりますね。ノースリーブニットを合わせて、女子会コーデになりました。
甘くなりがちな白×ピンクに鮮やかなグリーンをいれてポイントに。 お花のような華やかな組み合わせになりました。
スタッフメモ
蘭子さんに柄生地を使ったコーディネートのコツをお尋ねしたところ「柄として見ないで1つの色として見る」と良いんだそう。
柄の中にいくつも色のあるソレイアードも、一番目につく色で考えると合わせる色が決めやすいですね。
ギャザーパンツ
ほとんどまっすぐ縫いでできる「フレンチスリーブブラウス」、そこから丈を伸ばした「フレンチスリーブワンピース」、ギャザーを使った「ギャザースカート」と難易度をあげてきましたが、 最後はパンツのご紹介です。
パンツは形が複雑で難しそう…とお声をいただくこともあるのですが、パーツと工程が増えるだけで意外と簡単にできるんです。 作り方が工夫されていてわかりやすいので、パンツ作ってみたいと思っている方はぜひこの本からスタートしてみてくださいね。
スカートと同じようにヨーク付きで、ボリュームがありつつすっきり着れるデザイン。風通しが良いので涼しく履けますよ。
テーマは「かわいげのある清楚コーデ」
ブラウン×ブルーのシックなパンツに袖にボリュームのあるトップスを合わせました。